「はよう 芽を だせ かきのたね」

喰える種蒔図鑑という面白いサイトをみつけたので、先週食べた柿の種をベランダのプランターにまいてみました。あわよくば、山の家に柿の木を植えようという魂胆。もちろん、こんな言葉で脅かしたりはしませんけれど

 「はよう 芽を だせ かきのたね、ださんと、はさみで、ほじりだすぞ」、おなじみの日本むかしばなし。木下順ニによる語り口の楽しいこと、ことばの力強さといったら絶品。実は大変なあだうちばなしなんだけどなあ、くり、はぜぼう、はち、うすがくりと出会うときのやりとりの面白さ、、さるに悪気はなかったかもしれないと思わせる清水昆のやわらかな線が生み出す表情。何度くり返しくり返し、この絵本の世界に遊んだことだろう。自分で読めるというお子さんにも、声を出して読んであげてみてください かにむかし―日本むかしばなし大型絵本 (27)