ウォーク・ザ・ライン 君に続く道

 先日BSで放映されたゴールデン・グローブ賞授賞式、映画ミーハーには楽しい番組でした。紹介された幾つかの作品のなかでもジョニー・キャッシュと彼の妻ジューン・カーターを扱った、「ウォーク・ザ・ライン…」が今のところ気になります。
 ジョニー・キャッシュといえばカントリーの大御所、お決まりの酒とクスリと女とスキャンダル、そんなイメージが強かったし、ボブ・ディランと共演した曲もあったと思うけれどピンとこなかったなあ。ところが、まきおくんオススメのビデオ・クリップに登場した最晩年のジョニー・キャッシュ。彼が歌う「ハート」(Hurt)を聞いて打ちのめされました。ナイン・インチ・ネイルズトレント・レズナーの曲のカバーですが、その歌詞と4分弱の映像のなかにジョニー・キャッシュの生涯が歌い尽くされています。栄光とスキャンダルにまみれた…などという言葉では言い切ってしまえない重い過去を振り返り、切々と歌う姿に圧倒されました、凄いです。映像には、彼に先立って亡くなった妻ジュリーも登場します。カントリーは敬遠気味などとジャンルにとらわれ、線引きをしていたんだと反省いたしました。

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