島根県隠岐郡海士町

今月発売の『暮しの手帖』「世のなか 食のなか 第二回 民宿の味」に隠岐の島の民宿のじっちゃん、宇野さんが登場する。まわりの民宿がすたれる中、今も大繁盛する民宿但馬屋のご主人、宇野さんは70歳を越え、七つの職をこなす。36年も前からくるくると働き続け、島を活性化する道筋を開いた人物なのだ( 詳しくは暮しの手帖 2008年 10月号 [雑誌] をお読みください )

「どうしたら島はずっと元気でいられるか?」この島では国の公共事業に頼らず、地域力を磨いて本土から外貨(円)を還流させるしかないと島をミニ総合商社化する道を選び、財政再建(島の生き残り作戦)を目指してきたという。全国最下位の職員待遇(町長も報酬カット)だが、節約して生まれたお金を新しい産業振興と移住促進、教育にまわし、活力ある島に変わりつつある。

島の元気な姿は町のホームページからも伺える。英語のほかにフランス語バージョンまである!世界へ発信か!→ 元気発信基地 隠岐海士町 http://www.oki-ama.net/index.html

島を「村」に置きかえてみる。過疎と財政難に悩むあぶくまの村も、人口2400人の隠岐の島と同じ問題を抱えている。来月、うちの村では20年ぶりの村長選挙が行われる。この小さな村が元気で生き残れるような選択ができればいいと思う。

離島発 生き残るための10の戦略 (生活人新書)

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