『アメリカの宗教右派』
アメリカ大統領選挙が来週11月4日に迫った。海の向こうのことなのでお気楽に報道を眺めているだけだが、日本のメディアが一様にアメリカの福音派キリスト教信者=共和党支持者という図式で報道しているのが気になって、『アメリカの宗教右派』を読了。著者は「神は人類が生み出した最も偉大な創造物だと信じている」というスタンスではあるが、「政教分離」、「保守」、「リベラル」という言葉の使われ方が日米で異なっており単純なレッテル貼りは危険だと指摘、アメリカのキリスト教と政治の関わりの流れをコンパクトにわかりやすくまとめてある。中絶反対と進化論だけではない、環境や人権問題に目を向ける福音派の新しい動きも紹介されている。
- 作者: 飯山雅史
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 新書
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