素敵な歌と舟はゆく [DVD] DVD

素敵な歌と舟はゆく [DVD] 郊外にたたずむお城のような大富豪のお屋敷、ここに住むのは一風変わった家族。お母さんはヘリで飛び回るビジネスウーマン、毎夜パーティーを開いては自慢の歌声を披露する。ペットは大きなコウノトリ(不思議な動きをするので注目)。お父さんは酒好き、鉄道模型と狩りが好きで、若いメイドにちょっかいをだしたり。二人のあいだには小さな娘が三人、そして坊や(といっても十代後半?)が一人。この坊や、街にでては色々なアルバイトをし、ホームレスとも仲間づきあいし、カフェの娘に恋もしとなかなか好奇心旺盛でご多忙。パリの街角を切り取ったような一角には、この三人と何かしらつながる人たちが次々に登場。ええっ?この映画はどういう風に終わるのだろうかと、はらはらするほど事件らしきものは起こらず、まるでしりとりゲームのように場面が展開してゆく。

原題は"Adieu,plancher des vaches!"、直訳すれば、陸地(息苦しい地上)よ、さようなら!ホームレスのおじさんと意気投合したお父さんは歌いながらワインを酌み交わし、最後には家を離れヨットで広い海に出てゆく…。監督はグルジア出身のオタール・イオセリアーニ。お父さん役を演じてます。他の出演者の多くは監督の知り合いやご近所のおばあちゃんだったりらしい(プロの俳優ももちろん出演してますが…)。見終わった後、何だか気持ちが軽くなる不思議さ。オススメ!

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