イカとクジラ

イカとクジラ [DVD]舞台は1980年代半ばのNY。主人公一家の両親は作家、そして高校生と小学生の息子。父親の書く小説は鳴かず飛ばず、現在は大学で教えているがプライドだけは高い。母親はニューヨーカー誌に掲載され売れ始めているが、夫との距離は離れる一方。離婚後も共同親権のために父親と母親の家を定期的に行き来する羽目になる子どもたちも、おかしなことになってくる。夫婦二人とも大人になりきれてないので、子どもたちの心の痛手にまで気持ちが及ばない。ぎくしゃくした家族の姿が徹底して描かれ、ああ、そんなことまで言わなくても…と見ていて辛いほどだが、突き放すように終わってしまう最終シーンに救いを感じる。「イカとクジラ」が何なのかは見てのお楽しみ。オススメ。

こういうマイナーな映画は近くのTSUTAYA(といっても車で山を下りること30分ですが…)には置いていないのだ。TSUTAYA DISCAS という宅配DVDレンタルの無料お試し期間を利用してみた。返却だけに車で30分のガソリン代かけることもないし、こちらのほうが便利かも。