砕かれた心の輝き ―三人の王の物語―

教会図書で借りた本。題名の三人の王とは、旧約聖書に登場するダビデ、サウル、アブシャロムのこと。本書のはじめに「他のキリスト者につまづいたキリスト者に、実際的な忠告を与え、一人ひとりの心を癒し、心を静めて個人的な心の養いの時を持っていただくためのもの」とある。強いこと、得になることだけが良しとされる世の中とは違う集まりのはずの教会、それでも何度かつまづいてしまったことも残念ながら経験済み…。心砕かれたダビデの姿、そして弱さの中にこそキリストの恵みが十分にあらわれること(コリント人への手紙第二12:9)を、いつも思い起こしておきたい。私の中にも「サウル」はいるのだ。戯曲形式で書かれた150ページ程の本だが、示唆に富む1冊。ちなみに作者のジーン・エドワーズは本書の読者にオーウェルの『動物農場』を読むことも勧めている。原題は"A Tale of Three Kings Study in Brokenness"。

砕かれた心の輝き ―三人の王の物語―

砕かれた心の輝き ―三人の王の物語―