今年のFor 座 Rest、チケットを取りそこなったとぼやいたのが5月末。キャンセルが出ましたのでと連絡をいただいたのが先週のことだったか。すでに遠方からの来客を予定に入れたあとだった、返す返すも残念なことでした。
激しい雨の中をやってきたのはバイクに乗った甥っ子。先日、彼が飼っていたオス猫ポチ君が友人の結婚式の朝に死んでしまい、式に遅れてしまったいう話からしみじみネコ談義。
うちの初代の飼いネコ・ナジャ(nadja)は転勤のためにどうしても飼えなくなり、10歳頃に家人の実家に引き取ってもらったのだった。当時は自家用車もなく、ネコの入った段ボール箱を抱えてバス、国鉄を乗り継ぎ松戸の駅まで持ち込んだ記憶がある。赤ん坊だったはずのまきおくんは背中におぶっていたのだろうか。国鉄民営化前の話、便利な宅急便は普及しておらず、国鉄のチッキ(鉄道手荷物)で東北の小さな駅まではるばる長旅をしたナジャ。
キャットフードだけでなく、魚も毎日食べさせてもらい、鼻水を出したといっては獣医に連れて行ってもらい、それはそれは大事にされ、とうとう23歳まで生きた長寿ネコだった。最後は歩く骨格標本のようだったが、しゃきっとして長老ネコの品格があったと実家の皆が証言している。こういう猫が飼いネコ第一号だったために、その後の飼い猫たち(ハナ、ジジ、シー、おもち)、どれも皆ナジャと比較されてしまい、いささか分が悪い。
nsw2072さんのブログで紹介されていた映画『ネコを探して』。いなくなったネコたちのことを思いだすと、切ない。