『季刊地域』

前身は『増刊現代農業』、随分イメージが変わり、手に取りやすくなりました。
根っこを農においた「ゆるがぬ暮らし」、「ゆるがぬ地域」をつくり出そうとする各地の取り組みを、丁寧に追いかけています。「ないものねだり」ではなく「あるもの探し」による地域づくり=地元学を提唱する結城登美雄さんの言葉が巻頭言のなかで紹介されています。

「性急に経済による解決を求める人間には、ここには何もないと見えてしまうだろうが、自然とともにわが地域を楽しく暮らそうとする地元の人びとの目には、資源は限りなく豊かに広がっている」(シリーズ地域の再生第1巻『地元学からの出発』)

特集2は定年前・定年帰農―人生複線化のすすめ。田舎暮らしをしたい人向けの雑誌やマニュアル的案内書は多いが、この雑誌からは、田舎でどう暮らすのか、じっくり考えるヒントが見つかりそうです。