『暮しの手帖第一世紀』

f:id:livro:20110127151804j:image:left暮しの手帖第一世紀』26~29号入荷しました。1954年、1955年のものです。 田舎の小さな古本屋 Livro Katsuraoでお求めください。

古い『暮しの手帖』をぱらぱら繰りながら新着情報を入力、ついついひきこまれてしまい更新すすまず…。

「ある日本人の暮し」という長い間続いてきた連載記事。26号の「三十娘と未亡人」で描かれているのは、戦争未亡人一家と三十歳代の妹が肩を寄せ合い、だまって必死で生きている姿。これもまた戦争が生んだ一つの現実、ここに登場した坊やたちも、もう70歳代だろうか。

同じく26号の「田辺家の引出し」と「田辺夫人の整頓と意見」は痛快。整理整頓で名高い田辺夫人に編集部が取材の申し込みをしたところ、即座に「なんなら、いますぐいらっしゃい」。セイリの三原則は置く、戻す、捨てるという田辺夫人のお話しぶりも明快そのもの、「なんでもないことじゃありませんか。これだけのことが出来ない筈はないと思うんだけどねえ」。ハイ、ソノトオリデゴザイマス。