関門海峡花火

毎年花火大会に出かける習慣はなかったけれど、折々の家族の思い出と結びついている幾つかの夏の花火。そこには、いつも皆の笑顔があったね。

まだ小さかった子どもたちを双子用のベビーカーにのせて石神井公園から歩いていった豊島園の花火、立ち並ぶマンションのすき間から遠くに見えた松戸の花火、広っぱに寝転がってながめたJULY 4th の花火、まだばあこが元気だった頃に一緒に出かけた東京湾の大花火、山の向こうにドーンと大きな音だけが聞こえたあぶくまの花火。そして今年は今まで以上に遠くなってしまった実家にひつじやたちが帰省して賑やかに楽しんだ地元の花火。

そして、今日は思いがけず、被災者として生まれ故郷の花火大会に招待されました。

ご存知の方もいると思うけれど、向こう岸の門司とは1キロも離れていないような狭い海峡なので、両岸で花火を打ち上げ、しかも海上では左右に航行する船から次々に水中花火が投げ入れられるものだから、どこを見ていいものやら実にせわしない。などと文句を言っては申し訳ない、門司港側にぽっかり浮かぶ(ほぼ)満月を背景に浮かび上がる華麗な花火の数々、復興を願って打ち上げられた「フェニックス」、そして2発の一尺五寸玉の見事なことといったら。招いて下さった主催者の方々にただただ感謝、ありがとうございました!

【後記】朝日新聞のサイト記事に当日の動画がありました→ http://www.asahi.com/national/update/0813/SEB201108130057.html