二倍遠く離れたら(中川五郎)

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飯舘村を離れざるを得なくなった畜産農家の長谷川さんの話を聞いた五郎さんは、最後の歌詞を「二倍遠く離れたら 二倍強く思っています/五倍遠く離れたら 五倍大きく動いています/二倍強く思って 二倍深く考えています/五倍大きく動いて 五倍この国を変えてみせます」と変えて歌っているそうです。

転勤族だった私たちの終の棲家、そして子どもや孫たちがふるさととして帰るところになればいいと願って移り住んだ村なのに。事故後、半年近くなるというのに、いつまでも収束しない福島第一原発。被災者の今後の生活について、未だに確たる方針も示さない政府、東電。

このまま黙っていては、子どもたちやこれからの世代に申し訳ない。五倍とは言わないけれど変えてみせたい、少しでも。

ふるさとを離れた人、とどまる人、本当は心を一つにして力を合わせて、この現実に立ち向かわなければいけないのに、現実は…。たくきさんのブログ「阿武隈(原発30km圏内生活)裏日記」を読むと本当に悲しくなります。