ここへ移ってきてから一か月たった。福島に比べればかなり暑いが、東京の暑さとは全然違う。エアコンがなくとも、風が吹けば何とかしのげそうなのは海辺の町のせいか。
移動するたびに転居届、各種の住所変更届、今回はこれに加えて福島原子力災害被災者記録ノート、そして県の「県民健康管理調査」(問診表)。面倒くさいと思うのは老化の第一歩と考え、記憶が飛ぶ前に…とメモを広げてうんうん言っているところです。おまけに東北電力による電気料金の引き落としミスまで…。
前者の被災者記録ノートとは東京電力に対する損害賠償請求を行うための準備資料として福島県弁護士会が作成したもので村から送られてきた。避難費用、精神的損害、営業損害などの記入欄がある。これは、せっせとメモしておこうと思う。
★被災者記録ノート http://www.katsurao.org/div/rinjiyakuba/pdf/shinsai/hisaisya_note.pdf
問題はもう一つの「健康管理調査」。「被曝線量の推計」のために全県民を対象に3月11日から25日までの行動を記録してほしいというもの。低線量被ばくの健康影響はない、福島県は安全だという山下某教授を県の健康リスク管理アドバイザーに任命し、原発事故以後、県民の放射線被ばくを出来るだけ低くするための対策(特に警戒区域や避難区域以外の地域の子どもたちや若者を避難させるなどの対策)をまったく行なわず、今頃になってなんだ!という気持ちがふつふつと沸いてくるものだから、手をつける気にもならない。
データに基づいて蓄積された被曝量を推計するというが、きちんと記入して提出後に健康に問題があった場合はどういう医療がうけられるという保証は何もない。しかも、この記入項目の細かさといったら…。
★県民健康管理問診表(どれだけ細かいか、興味のある方だけどうぞ、かなり重いので注意)http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/monshin.pdf 
福島大学教員有志による全県民を対象とした放射線影響に関する健康管理調査についての緊急声明 http://fukugenken.e-contents.biz/proposal03