冬眠中です

陽射しには春が感じられますが、目下冬眠中です。
図書館の最上段に忘れられたように並んでいた、松下竜一さんの未刊行著作集を少しずつ読んでいるところです。70年代初めに大分の火力発電所建設に反対、その後伊方、川内、玄海の九州各地の原発反対運動にも関わって来られた方です。少し不便になっても、貧しくなっても、つつましいエネルギーで成り立つような暮らしへ軌道修正しようという、松下さんによる「暗闇の思想」を今こそ見直す時ではないかと思います。彼が目指した「地方の特性を生かし、多様なローカルエネルギーを活用したつつましい社会」とは、祝島の方々が長年営んでこられた暮しそのものです。
表現は古いかもしれませんが、「汚れた空の下でビフテキを食べるよりは、青空の下で梅干しを食べたい」(『平和・反原発の方向』より引用)と思いませんか。

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)