原発被ばく労働者・梅田さんの講演会@下関・細江カトリック教会

311後、各地の原発で働いてきた方々が過酷な労働実態を証言し始めました。今日は元原発作業員・梅田隆亮さんの講演会に行ってきました。
1979年から各地の原発で仕事をしてきた梅田さん(76歳)は被ばくにより健康を損ね、労災申請を求めてきましたが、元請け会社からの圧力により断念。その後「ぶらぶら病」や心筋梗塞を発症し、労災を申請しましたが、国は労災認定を棄却。梅田さんは労災申請却下の取り消しを求め、今年2月に国を提訴しました。

最先端技術と思われている原発内部では、パートのおばちゃんたちが雑巾で作業したり、梅田さんも各自がつけなければならないアラームメーターを他の労働者に預けて、あるいは放射能管理区域の外側に置いてマスクも付けずに作業されたという実情。アラームメーターが鳴らない静かな空間を「鳴き殺し」と表現されたが、何と怖ろしいことか。
多くの被ばく労働者の犠牲の上に成り立っている原発、そして疑うことなく電気を使ってきた私たちの暮し。原発労働者の安全管理コストを切り捨ててきた日本という国。今回の梅田さんの裁判を通して、原発労働の実態や原発を推進してきた国の不公正が明らかにされることと思います。第一回口頭弁論は5月9日福岡地裁で行なわれます。
★元原発作業員・梅田隆亮さん「原発労災給付不支給処分取消請求訴訟」記者会見、報告会 http://vimeo.com/36963433