おいしいヒミツ

 自分の舌に自信はないけれど(海のものがちょと苦手…)、料理は好きなほう。自分が食べるなら、それはもう美味しいものがいいに決まっている。わたしの美味しい=家族の美味しいとならない場合もありますが、つくる側の強みで皆のものには必殺試食人となっていただく…これで何十年とやってきたわけだけど、この本「おいしいヒミツ」(高橋みどり著、文化出版局)を読んで、あらためて私のおいしい…ってなんだろうと考えてみました。
 「おいしいって何」を披露してくださるのは、有元葉子さん、高山なおみさん、たなかれいこさん長尾智子さん、米沢亜衣さんの5人。なかで長尾さんはこう語っています: 

料理は実験っぽいことだと思っていて、ひらめき、発見したことを料理という形で実施している。そしてその結果を…中略…(食べてもらって)単においしいって喜ばれるよりも、微妙なバランスや味の加減とか…私の気づいたことを共有してもらえると嬉しい。

 そりゃあ美味しいっていわれるほうが嬉しいけど、ああ、そうだ、私の料理もこんな感じだとうなづきながら読む。細かいレシピはないけれど、それぞれの方がオススメの料理をながめながら、どんな味だか想像してみる…作ってみる、食べてみる。料理が好きというよりも好奇心の強い食いしん坊なんだということに、改めて気づきました。これまで辛抱強くつきあってくれた家族に感謝!

おいしいヒミツ

おいしいヒミツ