銀幕のメモワール

 ジャンヌ・モロー主演の「銀幕のメモワール」、ジャンヌ・モローがかつての大女優役で出演なんだと早合点して借りたフランス映画ですが相変わらずのおっちょこいちょい、全然違いました。
 かつて活躍した銀幕スターのドキュメンタリーを作ろうとした若い映画監督に向って、スターの恋人であったジャンヌ・モローが思い出を語るというもの。第二次世界大戦中のフランス国内のユダヤ人排斥、パルチザンの動き、ユダヤ人のアイデンティティなどのモチーフが、恋人達をめぐるエピソードにちりばめられ重層的に語られるというなかなか複雑な展開。今、この負の遺産を映画として撮っておかなければならなかったとこの映画の監督自身、語っています。ホロコーストについて知らない世代も育ちつつあるのでしょう。伝えておかなければならないことを、私たちも伝えているでしょうか。
 おまけ:若い監督役はブノワ・マジメル、美しい!でも、それ以上に美しいのがジャンヌ・モローです!

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