2007-02-25

 冷え込んだ朝、-5℃。

 夜、富岡町小室等さんのトークライブがあるというので出かけました。1943年生まれ、いい感じのおじいさんになられ(失礼かな…)、歌声はますます柔らかく、そしてやさしくなった感じ。新しいアルバムに入っているスタンダード・ナンバー中心でしたが、『死んだ男の残したものは』も歌われました。この曲を聞くと涙が出て困ります。 200人収容の小さなホールの最前列で聞くことが出来、幸せなひとときでした。

 帰宅後、wowwow で『クラッシュ』を観ました。前半、ヒリヒリした緊張感が強く、見ていてしんどかったのですが、素晴らしい群像ドラマ。『マグノリア』を思い出します。明日のオスカーを楽しみに、深夜就寝。

今日の走行距離は100キロを越えたでしょう。(葛尾→大野→葛尾→富岡→葛尾)

『死んだ男の残したものは』谷川俊太郎作詞、武満徹作曲

 1.死んだ男の残したものは ひとりの妻とひとりの子ども 他には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった

 2.死んだ女の残したものは しおれた花とひとりの子ども 他には何も残さなかった 着もの一枚残さなかった

 3.死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙  他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった

 4.死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球 他には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった

 5.死んだかれらの残したものは 生きてるわたし生きてるあなた 他には誰も残っていない 他には誰も残っていない

 6.死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来るあした 他には何も残っていない 他には何も残っていない