『ボビー』

 久しぶりに映画館へ。この辺りでは、いわゆる単館系はみられないのかとあきらめていたのですが、今日行ってみた福島フォーラムはいいかもしれない。プログラムも私好み、距離的にも郡山に出るのと大差ないようです。

 今日の映画は『ボビー』。JFKの弟ロバート・ケネディ(ボビーは愛称)が暗殺された1968年6月5日、彼の遊説先のアンバサダーホテルに集った22人のドラマを描いたもの。希望を抱くもの、懸命に生きるもの、苦い涙に暮れるもの、それぞれの人生の一こま一こまがケネディが倒れる瞬間に向けてなだれこんでゆく後半、圧倒されました。また、泣いてしまった。残念だったことはリスニング力が足りないのでスクリーンに同時に流されたケネディの演説の内容が追えなくなってしまったこと。マーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された後、アメリカが彼に希望を見出していたことがよくわかる演説だったと思うのですが、どこかで読めるかな。22人の登場人物、それぞれに良かったのですが、美容師役のシャロン・ストーンが忘れられません。挿入曲も60~70年代が青春だったものにとっては懐かしいものばかり、主題歌“Never Gonna Break My Faith”もいいです。(メアリー・J・ブライジアレサ・フランクリン)

 歴史に「たら、れば」はないのは承知していますが、あの事件がなければアメリカの今はどうなっているのでしょうかと考えてしまう作品、オススメ。

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オリジナル・サウンドトラックに彼の演説が収録されています。

原文はこちらのロバート・F・ケネディ・メモリアル(Robert F Kennedy Memorial)というサイトで読むことが出来ます→http://www.rfkmemorial.org/lifevision/onthemindlessmenaceofviolence/