ベルリン1919

ベルリン1919ベルリン1919 クラウス・コルドン著
なぜ、ぼくたちは争いをやめられないのだろう? ケストナーの伝記 『ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家』を書いたクラウス・コルドンによる大河小説三部作。この後『ベルリン1933』、『ベルリン1945』と続く。

「転がる雪玉を砕かなければなりません。
雪崩になってしまえばもはや誰にも止められはしないのです」。
焚書で自分の本が燃やされるのを目撃したケストナーが、焚書から25年後に講演で語った言葉。「新聞と戦争」朝日新聞連載より

■昨夜の雪は5センチほど積もっていた。一日中晴天、日が差したところの雪は徐々にとけはじめた。午後猛烈な眠気、眠眠眠…。