新着入荷しました

暮しの手帖 第一世紀』(70号〜74号)入荷しました。田舎の小さな古本屋 Livro Katsuraoでどうぞ。
←70号表紙、74号裏表紙
第1世紀71号巻末の「編集手帖」によれば、創刊時1万部だった発行部数が15年目の同号では80万部にふえたというから、当時としては驚くべき数字です(現在も約16万5千部と健闘中)。ロングセラーとなった1960年代の日本、まさに「私が子どもだったころ」だ。夏休みごとに遊びに行っていた叔母の家で『暮しの手帖』を読んだような記憶があるが、いつごろのことだったろう。

戦後の暮しはすっかり変わった、とおもいがちです。今日は今日、あすはあすの風が吹く、といった式の、無責任な、自分勝手な、わるい奴ほどよく眠る、すさまじい世の中だといわれがちです。
そういう世の中かもしれません。しかし、かりに、そういう世の中だとしても、とにもかくにも、暮しを大切にし、まじめに必死に生きていこうという家庭が、すくなくとも、これだけの数はあるということ、このことを、自分たちのことだけ考えて、もっともらしい顔をして、右往左往している一にぎりの「えらい人」「りっぱな人」にまず知ってもらいたいのです。
暮しの手帖1世紀71号「編集手帖」より