飯舘村を見捨てないで!

飯舘村阿武隈山系にひろがる、空のでっかい美しい村。原発の北西30〜40キロ圏ですが、村の一部が屋内退避地域となっています。ところが15日から放射線測定値が急上昇し、村のほとんどの地域が30キロ圏外にもかかわらず放射能汚染地域として注目を浴びることになってしまいました。
ばあこがお世話になっているホームの施設長さんは3月25日、ホームページ(http://www.iitate-home.jp/)で「政府の対応があまりにもひどすぎます。このままでは村民が落ち着いて再建にあたれません」と訴えておられます。菅野村長も村民の安全確保のために奮闘されていますが、国や県、東電からの放射線測定データや情報が村にはきちんと伝えられていないようなのです。
30日にはIAEAが高濃度の放射性物質が検出された飯舘村に対し避難勧告を出すよう、日本政府に勧告を出したそうですが、枝野官房長官は 「今の時点で健康被害の可能性というよりも。長期的には影響を与える、蓄積をしていけばですね、可能性はありますので、さらにしっかりとしたモニタリングを行って、必要があれば対応してまいりたいと思っている」と直ちに避難地域の拡大を考えていないと述べています。
しかも31日、政府は原発から30キロ圏内の全住民を対象に、定期健康診断を無料で実施する方向で検討に入ったそうです。放射線率が高くても30キロ圏外の飯舘村には何の対策も行われないというのでしょうか。14日以来27日まで村役場付近で観測された放射線量を積算すると5mシーベルトにも達しているというのに。
28日から3日間、京都大学原子炉実験所の今中哲二助教とともに飯舘村に入った小澤祥司さん(環境ジャーナリスト)は村の現状をブログ「Greener World」で報告、同心円による避難勧告は意味がないと指摘されています。
★Greener World http://greenerw.exblog.jp/

飯舘村から帰ってきました。29日は移動しながら、村内約130か所で放射線量率の調査。春を迎えたのどかな光景と、目に見えない放射性物質。あまりの落差に、涙が止まりませんでした。こんな理不尽はありません。東電は3月11日以前に時間を戻してほしい

正直言って悪い夢を見ているような3日間でした。3.11以降を生きなければならないことの重さを噛みしめました
村から戻った小澤さんのtweet(@ozawashoji )から引用<<