涙雨

11月に入って雪が降る前に、家の様子を確認しておこうと村に戻ってみました。昨年の6月に福島を離れてから3度目の一時帰宅です。夏に戻った時にも家の周囲は相当荒れていましたし、もう戻れないことを確認したのですが、今回の訪問はもっと厳しいものでした。あいにくの雨模様・・・涙雨でした。

f:id:livro:20121023125944j:image:w250:left国道399号から上葛尾へ抜ける道沿いの田畑は一面、セイタカアワダチソウで覆われていました。例年なら稲刈りが終わり、ハセがけの風景が広がっている地域です。

















f:id:livro:20121023134957j:image:w250:left村道から家までの進入路が崩れているかもしれない、車は村道に停めて歩いて登りました。隣家との分岐路の先にはイノシシに荒らされ、雑草が丈高く生い茂っていました。予想通り、車では入れず、ぐじゃぐじゃ、でこぼこの道なき道を歩いていくしかありませんでした。来春から除染が始まるという話だけど、道路の補修をしないことには作業員も来られない。













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たどり着いた家のベランダには太い蔦が何本も絡みついていました。左の写真中央がベランダの端にあった杭、その向こうの緑の塊りは蔦に覆われ尽くしたニワトリ小屋。もう一枚は家の中から撮った小屋です。来年にはログハウス本体もこんなふうに蔦に覆われてしまうかもしれません。

ドアを開けるとプンとかび臭い匂い、こうやって家は朽ちていくのでしょうか。