読んだ本あれこれ

年末年始に読んだ本あれこれ、あいかわらず脈絡なしです。
過去の書物を読むことと未知の料理を前にすることが人生の悦びという四方田犬彦氏による実験レポート。料理の実際はプロの方の手によるのだが、古代ローマの饗宴や「金瓶梅」の蟹料理の再現なんてものから月島育ちの吉本隆明によるソース料理まで幅広い。いったいどんな味なのか想像不可能なものも多数あるが、好奇心だけは満足させられた一冊。

ラブレーの子供たち

ラブレーの子供たち

猟銃ではなくワナをしかけてシカやイノシシを狩る猟をしている現役猟師によるエッセイ。山に入り、獣の習性を知りつくしたうえでワナを仕掛ける。仕留めた獣はもちろん自分の手で解体し食す。一昨年、一羽の鶏をさばくのに往生した当方にはもう雲の上の方のように思えてしまう。動物好きだった少年が獣医への道を断念、京大入学後に民俗学に出会い放浪の旅へ、そして猟師になるまでの道のりもエネルギーあふれ、おばさんにはまぶしい。
ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

二人で建てた家 (文春文庫PLUS)

二人で建てた家 (文春文庫PLUS)

妻と最期の十日間 (集英社新書)

妻と最期の十日間 (集英社新書)